2019-04-17

「とりあえずメシを食え。(!?!?)」


新しい4月が来た 希望の4月 喜びに胸を開け 大空あおげ
ブログ(ぷくりぶ日誌)の声に 健やかな胸を この香る風に 開けよ
それ一、二、三

春!活きのいい新生活、始まっていますか?
年度のスタートにあたり、みなさんが思い描くミライはきっと明るい!はずです。

ただ、その道程にはさまざまな関所(困難とも言います)もあることでしょう。
時に悲しみ、落ち込み、焦り・・などなどで退っ引きならない状態に陥ることがあるかもしれません。
(脅かしているわけではありませんよ。)

そんな時、よすがになるかもしれない(と私が思う)、ある小説の一節をご紹介します。
(5作品を収録。この「さよなら、田中さん」は最後に収録されており、この本のタイトルになっています。)



「悲しい時、腹が減っていると、余計に悲しくなる。辛くなる。そんな時はメシを食え。
もし死にたいくらい悲しいことがあったら、とりあえずメシを食え。
そして、一食食ったら、その一食分だけ生きてみろ。
それでまた腹が減ったら、一食食べて、その一食分生きるんだ。
そうやってなんとかでもしのいで命をつないでいくんだよ」

 
この本は、「ビンボーな母子家庭だけれど、底抜けに明るいお母さんと、毎日大笑い、大食らいで過ごしている。そんな花実とお母さんを中心とした日常の大事件やささいな出来事を、時に可笑しく、時にはホロッと泣かせる筆致で描ききる。(小学館HPから)」内容となっています。

『さよなら、田中さん』の章は、花実ちゃんのクラスメートである信也くんが主人公のお話で、「中学受験と、そこにまつわる現代の毒親を子供の目線でみずみずしく描ききった(小学館HPから)」ものですが、信也君はある出来事をきっかけに「…もう終わりにしよう」と突然思います。「死にたいんじゃない。ただ終わらせたいだけ」と。そして橋の欄干に手をかけたとき、花実ちゃん親子に声を掛けられ、そのまま夕食に呼ばれるのですが、その食卓でお母さんに言われたのが上記です。

そのあと、次のように続きます。



「その食べ物をくれる人には感謝しなくちゃいけない。
それは命をつないで、生かしてくれる人だ。
食事を作ってくれる人とか、食材を買うお金を稼いでくれる人とか、な」 


食べることは命をつなぐための大切な行動です。
 
精神的な非常事態で「食欲」を忘れそうになりそうになっても
「とりあえずメシを食」いましょう。 

それが、突破口を見つけることにつながるかもしれませんよ!




鈴木るりかさんの近著をご紹介します。

著者 : 鈴木るりか
小学館
発売日 : 2018-10-17
                                                                              (図書館スタッフ P) 
P.S

○冒頭の部分で・・・

歌いながらラジオ体操をしてくださった方 ⇒ ハグしたいくらいです。                                          口ずさんでくださった方 ⇒ 握手したい気分です。                                           リズミカルに”脳内歌唱”してくださった方 ⇒ 純粋にうれしいです。                                             新しい4月、ぐらいで次の段落に目を移された方⇒・・・・今後ともどうぞよろしくお願いします。    
 

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