2013-01-12

第148回芥川賞・直木賞受賞候補決定!



 今年も、芥川賞ならびに直木賞の受賞候補作が発表されました!
候補作を紹介する前に。芥川賞や直木賞がどのように選考されるかご存知ですか?

 芥川賞、直木賞の選考は年に2回、1月と7月に行われます。
12月から5月までに出版された本や雑誌掲載作品から選ばれるものを上半期、6月から11月から選ばれるものを下半期と呼びます。各賞の選考委員は作家が担当しており、選考会を開催し決定するのです。
 現在、芥川賞選考委員を務めるのは、小川洋子さん、奥泉光さん、川上弘美さん、島田雅彦さん、高樹のぶ子さん、堀江敏幸さん、宮本輝さん、村上龍さん、山田詠美さんの9名です。(私は、小川洋子さんの博士の愛した数式、川上弘美さんのセンセイの鞄が好きです。どちらも蔵書にありますので是非!)
 直木賞の選考委員を務めるのは、浅田次郎さん、阿刀田高さん、伊集院静さん、北方謙三さん、桐野夏生さん、林真理子さん、宮城谷昌光さん、宮部みゆきさん、渡辺淳一さんの9名です。(北方謙三さんの楊家将、宮部みゆきさんのブレイブ・ストーリーが好きです。どちらも蔵書にあります!)
 では候補作はどのように選考されるのでしょう。候補作はどちらの賞も、上半期下半期に発表された作品を対象に、作家や評論家など約20人にアンケートをとり、5~6作品ほどに絞り込んでゆくのだそうです。

 半年間に発表された作品と言ってもその数は膨大。その中から選ばれた今回のノミネート作品はこちらになります。

abさんご<第148回芥川賞候補作>
小野正嗣 「獅子渡り鼻」(群像11月号)
北野道夫 「関東平野」(文學界9月号)
黒田夏子 「abさんご」(早稲田文学5号)
高尾長良 「肉骨茶」(新潮11月号)
舞城王太郎 「美味しいシャワーヘッド」(新潮8月号)

等伯 〈上〉<第148回直木賞候補作>
朝井リョウ 「何者」(新潮社)
安部龍太郎 「等伯」(日本経済新聞出版社)
有川 浩 「空飛ぶ広報室」(幻冬舎)
ふくわらい伊東 潤 「国を蹴った男」(講談社)
志川節子 「春はそこまで 風待ち小路の人々」(文藝春秋)
西 加奈子 「ふくわらい」(朝日新聞出版)

 どの作家さんも本に触れたこと、名前を聞いたことのある方々で、この作家さんたちの中から誰が選出され、第148回の芥川賞・直木賞作家が決まるのか、今から楽しみで仕方ありません。
 受賞会見は1月16日、東京・丸の内の東京会館で行われます。
 去年に引き続き、ドワンゴのニコニコ生放送でも中継されます。さらに今回は、紀伊國屋書店、丸善、ジュンク堂書店の協力を得、一部店舗で店頭モニターにニコニコ生放送の画面を表示し、店頭でのパブリックビューイングも実施されるそうです。
 興味のある方、必見です!

 候補作はまだ蔵書にはありませんが、興味がある方はカウンターまでお気軽にお尋ねください。リクエストを承っております。

(図書館スタッフ:ありんこ)
 
 

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