黄鶴楼送孟浩然之広陵 黄鶴楼にて孟浩然の広陵へ之くを送る 李白
故人西辞黄鶴楼 故人 西のかた黄鶴楼を辞し
烟花三月下揚州 烟花三月 揚州に下る
孤帆遠影碧空尽 孤帆の遠影 碧空に尽き
唯見長江天際流 唯見る 長江の天際に流るるを
(引用:『漢詩の世界』新装版 石川忠久著 大修館書店 1989年 )
(所在:和書(3F) 請求記号:921||I 76)
中学校の教科書に載っていたので、なんとなく覚えている方も多いのではないでしょうか。
武漢→黄鶴楼→李白!
最近のニュースを見ていて、武漢ってどこだっけ?と思ったわたしの思考回路です。
最近のニュースを見ていて、武漢ってどこだっけ?と思ったわたしの思考回路です。
わたしの中の武漢のイメージはこの漢詩以降、全く更新されていないことが今回明らかになりました。(唐代ですよ!)
現地では春節を迎えましたが、街は封鎖され、武漢在住の日本人も希望する人は政府専用機で帰国されていますが、文化の交流も人の交流も長い年月重ねられてきたのだなあと思います。
そして別れの悲しみはいつの時代も変わらず、胸に迫ります。船が見えなくなってもその先をみつめ続ける余韻がよけい寂しいですよね。この後まだ安禄山の乱が…とかも考えてしまいます。
さて図書館では、そんな感傷の入る余地もないくらい試験準備中の学生さんでいっぱいですが、試験が終わったら楽しい春休みの計画を立てている人も多いでしょうね。
新型肺炎が終息して、また中国へ気軽に観光旅行に行ける時期はもう少し先でしょうか。そんな今だから漢詩など中国文学に親しんでおくのはいかがでしょうか。
冒頭の『漢詩の世界』の著者、石川忠久先生はNHKのさまざまな漢詩の番組でおなじみですし、今回の改元の際には候補の元号を出していらっしゃった方ですね。解説がわかりやすいので、読みやすいですよ。
さて図書館では、そんな感傷の入る余地もないくらい試験準備中の学生さんでいっぱいですが、試験が終わったら楽しい春休みの計画を立てている人も多いでしょうね。
新型肺炎が終息して、また中国へ気軽に観光旅行に行ける時期はもう少し先でしょうか。そんな今だから漢詩など中国文学に親しんでおくのはいかがでしょうか。
冒頭の『漢詩の世界』の著者、石川忠久先生はNHKのさまざまな漢詩の番組でおなじみですし、今回の改元の際には候補の元号を出していらっしゃった方ですね。解説がわかりやすいので、読みやすいですよ。
また明治書院の「新釈漢文大系」から「詩人編」の刊行も始まっています。
所在:和書(3F) 請求記号:920.8||3||S-4
こちらには冒頭の詩は収録されていませんが(下巻を待ちます!)、訳や語注、解説なども丁寧に書かれています。
岩波文庫でコンパクトに読むもよし、漢詩はいろいろな形態で出版されていますので、自分が読みやすいものを見つけるのもいいかもしれません。
いつか黄鶴楼を見てみたいなあ。
(図書館スタッフ:「ときに晴れて」)