2018-05-26

すべてを許す手紙になった


こんにちは!
先日の記事で本熊本(ぼんくまほん)について書かれていましたが、そのイベントの一環として昨日くまもと森都心プラザで行われた小説家:角田光代さんと歌人:穂村弘さんのトークイベント「自意識過剰異性対談」に行ってきました。

お二人は『異性』という本でリレー形式のエッセイを書いていて、その本でも書かれていた異性に関する内容や作家と作品の関わりといった深いお話から、穂村さんが初めて付き合った彼女のベッドボードにマジックで「一人で映画に行くな」と書いてしまった若き日の思い出や角田さんが町を歩いていたところお菓子を食べながら歩いてきた穂村さんに「甘くないからあげる」と食べかけのお菓子を貰った流石ほむほむ(穂村さんのあだ名)といった可愛いエピソードまで、一時間半盛りだくさんのとても楽しいイベントでした!

こういった有名な作家さんをお招きしてのイベントが熊本でも行われるというのは、とても嬉しいですね。今週の土日もボンクマホンのイベントや書店スタンプラリーが行われているので、学生の皆さんも足を運ばれてはいかがでしょうか♪

著者 : 角田光代
所在:3F(和書)
請求記号:913.6||Ka 28

リトル・モア
発売日 : 2011-12-22

角田さんの書かれるものは(ホラーとはまた違う意味で)怖いものを感じることが多いのですが、ご本人は小柄で可憐な清楚系の雰囲気の方で、穂村さんから「角田さんはどうしてそんなにしっかりしていて優しいのに書くものはああなの?」としきりに不思議がられていました(笑)
「サザエさんのマスオさんか悪い男かで言えば角田さんは悪い男が好きなの?【穂村】」
「マスオさんです(即答)。あ、でも、本当に怖いのはマスオさんが周りからも自分自身でも良い人だと思っていて、でも私と接することで私に対してだけマスオさんの闇が引き出されてしまうことですね【角田】」
「それ角田さんの小説じゃないですか【穂村】」

著者 : 穂村弘
所在:3F(和書)
請求記号:911.168||H 83

小学館
発売日 : 2014-02-06

今回はお二人の著作へのサイン会もあり、お二方からサインをいただいたのですが、穂村さんは今回のブログ記事のタイトルになっている文も一緒に書いてくださいました。その詩の全文とその他とても素敵な短歌が載っている短歌集です。
「穂村さんは…描かれるものそのままのイメージですよね、…やさしいというか、癒し系というか…」と角田さんもおっしゃっていましたが、こちらの短歌集にはカワイイ!が沢山詰まっています。(どこかの書評かこの本のあとがきかで、おじさん(失礼)が書いたとは思えないといわれていたような…流石ほむほむです)

著者 : 角田光代 穂村弘
所在:3F(和書)
請求記号:914.6||Ka 28
 
河出書房新社
発売日 : 2012-04-10

そして今回の対談でも内容がよく出ていた『異性』はお二人の異性や恋に関するあれこれや、角田さんの熱量、穗村さんのふわっとした書き方など見所満載の一冊です。ちなみに続編で『結婚』を書こうと角田さんが提案したところ穂村さんが過去ではなく現在進行形の話は恥ずかしいからと断られたと、今回のトークショーで暴露されていました(笑)

以上、長くなってしまってすみません!本熊本を開催してくださった実行委員の方々、遠くからお越しいただいた角田さん、穂村さんありがとうございましたー!

(図書館スタッフ:み)
 

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