まずは、本日ご卒業のみなさん、4年間お疲れ様でした。
図書館は卒業生でも使えますので、ぜひ今後もご来館をお待ちしております。
さてさて、世の中いろいろなテーマの漫画やゲームがあって、
ちょっと前には刀剣擬人化のゲームが随分流行して、関連本もたくさん出版されました。
(本学図書館にも何冊か所蔵されています)
美術館や博物館が随分賑わったようです。
今何が流行っているのかを知るのも図書館員の大事なお仕事!
とサーチをしておりましたらば…
どうやら文豪がテーマの漫画やゲームが人気の兆し。
図書館員かつ日文卒業生としましては個人的にも興味津々、
周囲の人を巻き込んで、かつて勉強した文人たちのトリビアを語ったりしています。
それでなくとも、「文人」と呼ばれる人たちは癖が強くてとんでもない伝説を打ち立てたりしています。
たとえば俳人の種田山頭火なんか、熊本市内の市電路線に入って電車を止めちゃったりだとか。
(これでも序の口です。別の文豪は走行中の山の手線にぶつかっても早期退院、その後仲間と徹夜で遊ぶほどの元気(?)ぶり)
作品も素晴らしいけれど、個人のエピソードも「創作じゃないの?!」と驚くすごさ。
ぜひこの驚愕を共有していただきたいなと思い、おすすめの本をご紹介。
写真やご家族から語られるエピソードに、笑いながらもほろりとさせられる「作家の」シリーズ。
上記以外にも「食卓」や「旅」などありますのでぜひご覧ください。
それからこちら。
ベストセラー「ビブリオ古書堂の事件手帖」シリーズより古い「ビブリオミステリ」。
芥川龍之介が自分の短編小説「六の宮の姫君」をについて、「玉突き、いやキャッチボールだ」
と表現した言葉の謎を、女子大生の主人公が解読していきます。
それは芥川と菊池寛、二人の文人の生涯が紐解くことになるのですが…
私はこの本で、作品の背後にある作家の存在を意識するようになりました。
柔らかな語り口でわかりやすく、文学好きな人以外にもおすすめできる作品です。
シリーズものですがこの本からでも読めますので、興味のある方はぜひ!
(図書館スタッフ:トルコ石)