2020-06-19

晴耕雨読


梅雨入りして、じめじめした日が続きますね。
雨の日は家で読書がおすすめです。


私が最近読んだ本を紹介しますね。
タイトルと中身のギャップがある本を最近立て続けに読んだので、その中から数冊ご紹介します。

著者 : 宮野真生子
晶文社
発売日 : 2019-09-25
所在:開架(2F) 
  114.2||Mi 79

『急に具合が悪くなる』って、”貧血”とか命にかかわりのない症状かと思っていたら
まさかの”進行したがん”で「多発転移が起こってあまりいい状態ではない」と医者から告げられた状態のことでした。

がん患者で哲学者の宮野真生子さんと、人類学者の磯野真穂さんの往復書簡です。
書簡の最中どんどん具合が悪くなっていく宮野さんの状態にそって、対話は深くなっていきます。

研究対象の分野も違う2つの『点』であった学者二人が書簡を重ねていく中で対話を深め美しい『ライン』を描いていく姿がこころをうちます。
死に直面した哲学者、そこに巻き込まれながらも哲学者の言葉を引き出そうとする人類学者、ふたりの学者の本気が詰まっています。
本文中に、「心を震わせる研究とは」という磯野さんの言及がありますが、この本を読んでいる最中何度も心を震わせる瞬間が訪れました。心からお勧めします。


子殺しという事件性の高い問題を扱った本ではなく、サブタイトルからわかるように、『生きるに値しない命』という線引きを他者が行うことの危うさ、重い障害のある人の意思決定はだれが負うのかなどを扱った本です。
相模原のやまゆり園事件の章あたりから、障碍者の親としての筆者のこころのゆれがみえるようになり、そこからぐっと引き込まれるように読みました。


著者 : 國松淳和
金原出版
発売日 : 2019-05-01
所在:開架(2F)
  490.14||Ku 45

仮病を使ったことがありますか?この本は、仮病を疑われるような症状の患者さんの病名を見抜くさまを扱った本です。
難病を扱うことが多い筆者のもとを訪れた、病名のわからない患者の様子をストーリー仕立てで紹介した「エピソード」と、病名が判明する「エピローグ」の組み合わせで進んでいく構成は、まるで推理小説を読んでいるようです。



猫好きとしては??な題名ですが、村上春樹作品であれば安心して読めます。
村上春樹さんがご自身の父親について書いた作品です。
題名の猫のエピソードは一番最初に語られています。
図書館ではただいま発注中ですので、しばらくお待ちいただくと新刊コーナーに並ぶと思います。お楽しみに!

スタッフ Y


 

ぷくりぶ日誌 Copyright © 2008 Green Scrapbook Diary Designed by SimplyWP | Made free by Scrapbooking Software | Bloggerized by Ipiet Notez