図書館スタッフのHです。
あっというまに9月も半ば。台風や秋雨前線で雨が多く、朝夕だけでなく昼間の気温も秋らしくなってきました。
いつの間に もう秋! 昨日は
夏だった……おだやかな陽気が
陽ざしが 林のなかに ざわめいている
ひとところ 草の葉のゆれるあたりに
(立原道造「また落葉松林で」より)
この時期になると、立原道造のこの詩を思い出します。
「昨日は夏だった」って、この時期にはよく感じます。
でもそれが詩になって現れると、とても印象的です。
立原道造は大正3(1914)年生まれ。生きていれば102歳ですが、昭和14(1939)年に24歳で結核で亡くなりました。結核憎し。
東京帝国大学を卒業した建築家でもありました。
立原道造の詩はきれいで美しくて、読んでいる恥ずかしくなるので、私はたまに1,2編をちらっとよむくらいです。でもとてもいい詩なので、心が洗われます。
詩なんて、秋の読書にぴったり。
ただし、心と時間に少し余裕があるときがおすすめかも。
(図書館スタッフ H)