クリスマスも終わり、もう何日かで2017年・・・
年末ってけっこう大掃除とかで忙しくしてるのに、年が明けたらだらだらしちゃうんですよね。
そして12月って、なぜか髪切りたくなるんですよね。
不思議だな。私だけでしょうか。
ちなみにお正月は毎年、長編小説にチャレンジします。
小説好きの方は多いのではないでしょうか。
時間と気持ちに余裕がないとできないことをやるのに、長い休みはもってこいです。いつも読まない分野の本を読むのもオススメです。
新書10冊切りとかもいいですね。
図書館にある、オススメの本をご紹介します。
スローターハウス5 書庫(4F) 080||H 46||SF 302
カート・ヴォネガット・ジュニア著 ; 伊藤典夫訳 早川書房, 1978.12
カート・ヴォネガット(1922-2007)はアメリカの小説家です。第二次世界大戦に従軍しており、この小説はそのときの経験を元に書かれています。といっても、非常に独特な語り口調で内容も独特なので、好き嫌いが分かれるかもしれません。私も何年か前にチャレンジしたときは途中で挫折しました。でもなぜか今年はぴたっとハマりました。こんなことって、年を取るとよくあります。
"そういうものだ"です。
1978年の小説(発表されたのは1969年)を今更なのですが、不思議な内容なのに普遍的で、今でも十分おもしろく読めます。
世界を変えた17の方程式 和書(2F)402||St 5
イアン・スチュアート著 ; 水谷淳訳 ソフトバンククリエイティブ, 2013.3
数学が苦手な方もぜひ。
わかりやすい文章で、エピソードを交えながら書いてあるのでとっつきやすいです。
数学や物理が苦手だけど、世界の成り立ちに重要な役割を果たしているのは間違いない、だけど数式はしばらく見たくない・・・と言う方にもおすすめな一冊です。
職業としての小説家 和書(3F)914.6||Mu 43
村上春樹著 スイッチ・パブリッシング, 2015.9
みなさんごぞんじ村上春樹。
今年もノーベル賞を受賞することはありませんでしたが、図書館では毎年11月になるとなぜか村上春樹の本が人気になります。小説を借りる人が多いですが、こちらはエッセイです。
タイトルの通り、村上春樹という小説家がいかにして今に至るか、どのようにして小説を書いているか、という内容ですが、意外に村上春樹は読まない人にも小説を書かない人にもオススメです。
一人の人間が社会人として職業にどう向き合うか、新しい事をはじめるにあたってはいかなる姿勢で臨むか、など、人生への示唆に富んだ内容です。
学生のみなさんには特にオススメします。
井伊直虎 : 女領主・山の民・悪党 文庫本(3F)080||49||2394
夏目琢史著 講談社現代新書, 2016.10
今年の大河ドラマ「真田丸」にはハマりましたー!
そして今は真田丸ロスの状態です・・・
こちらは2017年の大河ドラマの主人公について書かれた新書です。
ドラマを見ようと思っている方、予習にいかがでしょうか。
丹下健三 : 戦後日本の構想者 文庫本(3F)080||I1-2||1603
豊川斎赫著 岩波新書 新赤版 2016.4
今年は、2020年に開催予定の東京オリンピック関連のニュースに事欠かない一年でした。新国立競技場の設計者の隈研吾さんもよくメディアに出られていたので、顔をおぼえてしまいました。
丹下さんは代々木第一体育館の、あの特徴ある建物や、広島平和記念公園などを設計した人です。
昭和時代を代表する建築家のことも、これを機にぜひ。
江戸の災害史 : 徳川日本の経験に学ぶ 文庫本(3F)080||26||2376
倉地克直著 中公新書, 2016.5
今年は熊本にとっては、なんと言っても地震の年でした。熊本は地震はないと思っていた、と言う方多かったと思います。私も熊本は大きい地震はないと思っていました。でも、明治22年(今から127年前)にマグニチュード6.3の直下型地震があっていたのでした。災害に関して言えば特に、その土地の歴史を紐解いてみればわかる事は多いですね。
江戸時代ももちろん災害は多かったようで、学ぶ事は多いです。
年末年始、みなさまよい読書を。
(図書館スタッフ:H)