熊本市現代美術館で2月11日から4月16日の期間、坂口恭平日記の展示が行われています。熊本在住の坂口さんは、美術館の展示会場に自らのアトリエを拵え、パステル画の製作や即興の演奏なども行っているようです。坂口恭平生活地図も公開され、坂口さんの行きつけの場所に行ってみることもできますよ。
学生は入場料が600円と少しだけ安いので、街中に出かけたときにでも覗いてみてくださいね。
坂口さんはたくさんの本を出版されていますが、その中から図書館にある本をいくつか紹介します。
熊本市現代美術館では約650点のパステル画が展示されています。
そのうちの初期の作品が収録された作品集です。
江津湖や三角など熊本で普通に見かける風景が描かれています。
海や空のブルー、夜の闇に浮かんだあたたかいオレンジ色の描写が印象に残ります。
畑で出会った猫ノラジョーンズの表紙、グッときますよね。
もちろんこの絵にも美術館で会えますよ。
この本は、コロナで日本中が身動き取れなくなっていた2020年4月に突然始めた畑でのことがかかれています。畑の師匠ヒダカさん、畑猫のノラジョーンズ。そして畑への道でパステル画のもととなる風景と出会ったことも書かれています。
この本と坂口さんのパステル画はすごくシンクロしているので、坂口さんの絵が気に入ったなら、是非この本を読んでほしいと思います。
自らの電話番号を公表して死にたい人の相談にのる「いのっちの電話」は、坂口さんが大切にしている活動です。また。坂口さんは躁うつ病の当事者でもあります。
そんな背景を持つ坂口さんと精神科医の斎藤環さんの往復書簡です。
美術館展示の関連イベントとして斎藤環さんのレクチャーが予定されています。
あいにく予約は定員に達したようですが、興味のある方は是非この本も読んでみてくださいね。
スタッフY