こんにちは!
12月に入って、寒さも本格的になってきました。
熊本市内はまだ雪が降っていないようですが、この寒さだと年末は積もるかも…?
現実の季節と本の季節があっていると、なんとなく本の世界が間近に感じます。
今回は、寒さで言ったらダントツ!北欧スウェーデンの小説をご紹介します。
タイトルからしてインパクト大!ですが、内容も負けず劣らずとんでもない。
100歳の誕生日を迎えたアラン老人が、老人ホームから脱走。
なぜか(本当に何でか)ギャングの大金を持って逃走。
途中で仲間が増えるのですがこれまたとんでもない面々ばかり。
そして合間に回想されるアラン老人の若かりしころのエピソード…
スターリンと対面?毛沢東の妻と逃避行?金日成&正日親子と知り合い?
どこまで法螺か本当か、第二次世界大戦前後の大事件に関わりながら
本人はおいしいお酒とご飯が食べられて寝る場所があれば無問題、
とローテンションなのがおかしいやら突っ込みたいやら。
近現代史に詳しければなお楽しいし、詳しくなくても気になったところだけ後で調べても面白い。
そして100歳まで生きたアランの「世の中こういうもの、これから先もなるようになる」
そんなシンプルな言葉に肩の力がふっと抜ける。
寒くなると心も体も縮こまってしまうけれど、そんなときに読みたくなる一冊。
この本実は映画化されて、今週末から熊本でも上映開始。
予告を見たらすっごく楽しそうなので、映画を見てから原作を読むのもありですよ!
ご来館をお待ちしています。
(図書館スタッフ:トルコ石)