2014-10-07

映画と本の素敵な関係


後期もはじまり、だんだんと秋らしくなってきました。
そろそろ、秋の夜長を楽しむ準備を始めませんか?

映画と本の関係は以前ブログにも書きましたが、
今年の秋・冬も原作有の映画がどんどん公開されます(^^)v
話題作なら葉室麟「蜩の記」や三浦しをん「まほろ駅前狂騒曲」などありますが、
今回ご紹介するのは少し昔に話題をさらった外国小説です。



ハンガリーから亡命したアゴタ・クリストフがフランス語で書いた小説です。
母語ではない言葉で書かれているため、とても簡潔で客観的な文章です。
しかも一章が3、4ページという短さ!

戦時下で祖母の下に疎開してきた双子の少年が書いた日記という形で物語りは進みます。
読み進めていくとわかりますが、一人称は「僕ら」と一貫して双子はセットで語られ、
感情は「不確かなもの」として書かれず、あったことだけ、事実だけが書かれます。

戦争中だけあって、日常の殺伐とした感じはずっと付きまといますが、
世界をみる双子の目線が不思議なくらい冷静で、たくましいのが爽快。
双子を預かるおばあちゃんも、双子に劣らず強烈な個性の持ち主で、
これはぜひ自分の目で読んでみてほしいところ。
やってることはしたたかであくどいのに、段々とそれが読んでいる側にもなじんできて、
読むのがとまりません。そしてラストは「………えっ?!」という衝撃が。
お勧めです!そして読んで気に入ったら是非図書館へきて下さい。
私と一緒に語りましょう(笑)

この小説が原作の映画「悪童日記」が10/25から熊本で公開されます。
この簡潔な小説をどう映像化するのか、今から楽しみでなりません。
主演の双子がとてもハンサムだったので、期待値がぐんと上がっています。

興味が出た方はぜひ図書館か映画館へご来館下さい。
お待ちしています!!


(図書館スタッフ:トルコ石)


 

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