2020-12-19

伊坂幸太郎の本

 今年も残すところ10日余り。毎年この時期になると、一年が早くて何か忘れ物をしているような気がします。

今年のニュースは悲しいことが多かったように思いますが、個人的に朗報となったのは、

伊坂幸太郎著作の『マリアビートル』が、ハリウッド映画として製作されるというニュースです。

それもなんと、ブラピ主演!他のキャストもすごい!ほんとうに今からワクワクです。

当館も伊坂ファンが多く、たくさんの単行本が3F小説の書架に並んでいます。

イチオシはデビュー作のオーデュボンの祈り』。皆さんのレビューは微妙で、評価はかなり分かれるようですが。

『ラッシュライフ』『グラスホッパー』『ゴールデンスランバー』などは、展開の速さと浅いが深い?登場人物の関係性、会話の軽快さがいいです。現実的ではないし、ちょっとグロイし、絶望的なのに、ちゃんと笑えて、右脳が鍛えられる気がします。


『重力ピエロ』は、かなり厳しい現実と物事の本質が書かれていて考えさせられる本です。

今秋、図書館クラブの学生がオンライン選書してくれた『クリスマスを探偵と』は、絵本のような素敵な挿絵が入った物語。サンタさんから大人へのプレゼントのような本です。

絵本のような、とはいえ、いつものブラックユーモア、だけど心がほっこりする伊坂ワールドに入り込めます。

クリスマスに、ほのかな灯りの下でページをめくってほしいです。

請求記号:913.6||I 68
所在:図書館クラブ(1F)


今年はみんなで賑やかなクリスマスやお正月は迎えられないかもですが、図書館の本を読んで、世界のクリスマスを想像したり、ゆっくり家で今年一年を振り返るのも、特別な年の暮れの過ごし方のひとつなのかなー、と思います。 (来年は勘弁だけど)
       
                            (図書館スタッフ:ニコル)