2020-01-24

死を想う


今日は、最近私が読んだ本をご紹介します。
選んだわけではないのですが、『死』について考えさせられる本が多かったのでご紹介させてください。

著者 : 宮下洋一
小学館
和書(2F) 490.15||Mi 83
発売日 : 2019-06-05

題名の通り、安楽死を遂げた日本人について書かれた本です。病に苦しみ安楽死を決断する姿を目の当たりにし、自分だったらどうするだろうと深くこころを揺さぶられた一冊です。


著者 : 大野更紗
ポプラ社
和書(3F) 916||O 67
発売日 : 2014-07-14

大学院在学中に原因不明の難病にかかった経験をかいた『困ってるひと』の後日談で、難病を持ちながらも退院して病院の外で一人暮らしを始めた経験をかいた本です。
前に紹介した『安楽死を遂げた日本人』で安楽死を遂げたのは「多系統萎縮症」という徐々に全身の筋力を失っていくという難病の患者でした。同じ難病でも大野さんの病は、自己免疫疾患という免疫システムが自己を攻撃する症状です。読んでいてもすごく痛そうで私だったらつらいなぁと思えるし、実際著者もつらそうなのですが、文章に希望が見えるし、闘病記というよりも一人の女性の生き方がみえて、読んでいて応援したい気持ちになる1冊です。


著者 : 小川糸
ポプラ社
和書(3F) 913.6||O 24
発売日 : 2019-10-08

若くして余命を告げられた主人公が瀬戸内海のホスピスで過ごした時間を記した小説です。
主人公は人生を終える場所を自分で選んでホスピスを訪れ、実際そこで人生を終えます。死を主題とした小説ですが、読んだ後とても穏やかな気持ちになれるのは、主人公が自分の人生に納得して生を閉じたためだと思われます。




最後にご紹介するのは、末期がんで余命宣告をうけた写真家の幡野広志さんの本です。
幡野さんは、最初に紹介した『安楽死を遂げた日本人』にも安楽死を希望する立場で登場します。
死に方を選ぶことは、生き方を選ぶことだと幡野さんは語ります。
死という大きな選択肢を前に決断をせまられることには躊躇してしまいますが、毎日の小さな選択を納得して積み重ねることが、納得いく死への道なのではないかとこの本を読んで感じました。


気になる本があったら手にとってみてくださいね。


                                 (スタッフ Y)





















 

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