2017-08-19

「仲間のとなりに(蔵書点検)」と「トモダチヒャクニンデキルカナ」


試験が終わり、お盆も過ぎて、学内は静かになりました。

しかし、4階書庫は蔵書点検の真っ最中!行方不明や迷子(?)の資料はないか、傷んでいるものはないかとひたすら確認作業をしています。扇風機のまわる音とバーコードを読み取る電子音の中で、真夏の熱い闘い(あくまでも点検です…)が静かに繰り広げられています。
「あるべきところにあれば、手に取っていただく機会が増えるかも?」「こんなところにいたのか、仲間のとなりに並ぼうね。」そんな気持ち(?)で作業中です。

…というわけで4階閉架書庫のご利用再開は8月28日(月)の予定です。もうしばらくお待ちください。

また、3階の大閲覧室も先日から工事に入りました。天井まで足場が組まれています。こちらは9月上旬までの予定です。 

蔵書点検中・工事中でも開館しておりますので、どうぞご利用ください。ご利用の制限や開館時間の短縮などについては、図書館のHPで最新の情報をご確認ください。


さて、先日めずらしく書評につられて、こんな本を読みました。

所在:開架(2F) 背ラベル:488.04||Ka 94

「対馬で目撃、ニホンカワウソか?」のニュースで「固有種」「亜種」という単語に敏感に反応し、「熊本県の県鳥はヒバリか…」などと今まで気にもしなかったことを調べ、天草市御所浦の「恐竜の島 化石採集クルージング」の記事を見つけて「川上さん、小笠原諸島もいいですが、御所浦もお勧めです」などど考えるにいたって、著者の術中にはまったなと思いました。

この人本当に「トモダチヒャクニン」つくりに来たな。

読んで楽しむだけ。
それで鳥類学者が「トモダチ」を増やしたいわけもわかり、(鳥類だけでなく)希少な鳥類学者の生態(?)も垣間見えます。

7つ年上の先輩と、先日お盆で帰省していた大学1年生の甥っ子に、私も言いたい。

「君、この本を手に取ってみ給へ」

やりがいのある仕事に全力投球中のあなたにも、いわゆる「受験国語」の弊害で文章なんておなかいっぱいのあなたにも。開けてない意外な扉、まだまだあります。だって、まだ鳥類学者の「トモダチ」はいませんよね。




さあ、蔵書点検も来週は後半戦。私の担当は、洋書と和装本の一角です。


(図書館スタッフ:「ときに晴れて」)


 

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